2010年08月01日
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感想・『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール 幻影の覇者 ゾロアーク』

Written By: トーノZERO連絡先

 既に書いた通り、劇場でポケモンをもらうという経験を1回してみたいと思ったので、気分が消えないうちに行ってきました。本当はインセプションを見たいと思っていましたが、こちらを優先。

劇場 §

 凄く混んでいました。「夏休み」「日曜日」「1000円日」という条件が重なるとこれほど映画館とは混むものかと思えるほど。実は自動発券端末も凄い行列。人のいる受付に回されてやっと完了。座席に座っても、左右に人が居て隙間がありません。では1列前にしてC列からB列にすればいいのかといえば、そこもけっこう人が座ってました。混みまくり。いつもの劇場じゃない!

劇場のメリット §

 ジュンサーさんのポケモン受け取り説明の動画は、おそらく映画館のみでしょう。そうか、テレビではなく映画館でポケモン映画を見るとこういう特典もあるわけですね。ちなみに、ラストシーン背景の画面の中でさりげなく手を振っているタケシが最高。

本編の感想 §

 本編の開始と思ったら更にCMが入ったのは驚きました。

改めて本編の感想 §

 ポケモンの映画には善し悪しがありますが、今回は特に良かったと思います。

 以下はネタバレ隠し。

二重反転プロペラの重厚な飛行艇という悪役メカ。悪役の足は水陸両用車で、しかも上手くドラマ中で活用されています。これは珍しいことかも。水陸両用車が出てくることそのものが珍しい上に、それを活用した事例はおそらく多くありません。ココロ図書館でシュビムワーゲンを水に入れた事例はあった気がしますが、貴重なビンテージ車を水に入れるとは作り手の神経を疑う場面です。しかし、そういう経緯のない架空車ならどんどん使っていいわけですね。

それから、何と言っても悪役コーダイの秘書リオカが可愛い。静止画ではあまり可愛くないデザインですが、動くと可愛い。ちなみに、役所は昔湯山監督が作った戦国魔神ゴーショーグンのイザベル・クロンカイトと同じ。テレビの力で悪を倒すジャーナリスト。

更にもう1つ。実はコーダイの勝利の高笑いがイマイチだと思ったら幻影を信じた高笑いでしかなく、事実ではなかったわけですね。最後に、破壊された飛行艇の外に出る幻影を見て、そのままスタジアムに転落して倒れるという結末は凄くいい。なっとくしました。だから、これで良かったわけです。その後で、ジュンサーらに捕まる幕切れもいいぞ。

結局、この話はゾロアークが伝説のポケモン3体に誤解されて攻撃される誤解を解くことがメインテーマかもしれません。悪い奴を倒せば終わる安直な話でもありません。

それからもう1つ。最後の最後で、セレビィを鞄に隠して走るサトシも良かった。だから、これは人間も話として終われたわけですね。それから、これは三世代の話でもあります。老人世代の花屋、現役世代のジャーナリスト、そしてサトシ達次の世代です。そこもいいですね。

セレビィ §

 ふしぎな送りものは、DSでダイアモンドを起動するとすぐメニューに表示されてゲットできました。あとはポケモンを預けて開きを作って配達員からもらっておしまい。あっけないほど順調。そうか、こういうサービスで子供の心を引きつけているのかと納得しました。

余談 §

 コーダイが出てくる映画を前に、コダイが主役のヤマトの宣伝を2回も見るとは。1回は鷹の爪団紹介版で、2回目は通常版でした。